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ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

ニッポンとアメリカの「隙間」で、もがく。

ベビーサイン受講記

日本でベビーサインを教えていらっしゃる方のご訪問があったので、
これを機会にルナが受けたベビーサインの講座の体験記を残しておこうと思う。

★ベビーサインについて
赤ちゃんは大人の言葉を解しても口のあたりの筋肉が未発達なため、
正確に発音を真似ることが難しく、そのため大人は赤ちゃんの言っていることが
分からずお互いにとってストレスになることが多い。この、言葉を解し始めてから正確に
発音を真似ることができるようになるまでの過渡期にベビーサイン(赤ちゃん手話)を
介することによって大人と赤ちゃんのコミュニケーションの円滑化を図ろうというのが
狙い。
また、ベビーサインのできる赤ちゃんは言葉の発達が早いとか脳の発達が良いとか
いろいろ効果がある(らしい)。


★クラスについて
これは私とルナが通っている赤ちゃん教室の講座の一つで、
講師はBaby Signs, Inc.というところで
研修を受けて認定されるようで、マサチューセッツ州では今のところ認定講師はこの先生一人だけとか。
この先生は赤ちゃん教室でベビーヨガやKindermusik(音楽教室)などもやっている
とてもエネルギッシュな人。

6回×各45分のセッション。セッションごとに「食事」「公園」「ペット」などのテーマが決まっていて、
そのテーマに沿った6~7つの手話を歌やぬいぐるみやカードを使って学ぶ。

受講を申し込むと、ベビーサインキットが渡される。
よだれかけ3枚、手話が絵入りで印刷された布製の絵本2冊、手話DVD1本などが
入っている。

★クラスの内容
「食事」のテーマを例に挙げると、
まず、教室には食事に関するおもちゃ(おままごとの食器や食べ物)がたくさん置いてあって
自由に触れるようになっている。
赤ちゃんと親が輪になってクラスが始まる。
ビーボという名前の大きな熊のぬいぐるみが"How are you?"の歌で赤ちゃん一人一人に歌いかける
(歌うのは、もちろん先生)。
このビーボは手の部分が黄色い手袋になっていて、先生が自分の手をすっぽりと入れてベビーサインの
デモンストレーションができるようになっている。
最初に、手話と絵が描かれたカードを使って7つの手話を学ぶ。
次に、歌を歌いながら手話を復習する。歌は誰もが知っている歌の替え歌なので歌いやすい。
さらに、自由時間があって、教室の中に置いてあるおもちゃなどを使って復習できる。
最後は"Good Bye Song"を歌って終わり。


★効果
ルナがこのクラスを受講したのは1歳を過ぎた頃で、クラスを受けている間は他のことに興味をそそられて
あまり集中していなかったのだが、受講の際に渡されたDVDが非常によくできていて、折に触れて
見せていたらいつの間にかほとんど全部を覚えた。
このDVDは"mealtime"、"bedtime"、"bathtime"の3種類あって、それぞれ6つほどの手話が
学べるようになっている。受講の際に渡されたのは"mealtime(食事の時間)"で、これで
ルナは"eat(食べる)"、”drink(飲む)"を覚え、お腹がすいた時や喉が渇いた時に
それぞれ「い」「ど」と言いながらベビーサインで教えてくれるようになったので、とても楽になった。
効果があったので、他の2つのDVDもオンラインで購入し、今は20以上のベビーサインを覚えて
使っている。

また、このベビーサインは聴覚障害者のためのASL(アメリカ手話)がベースとなっているため、
ASLを学んだことのある義母にとってもコミュニケーションの円滑化に役立っている。
赤ちゃんの言うことはお母さんにしか分からない・・・ということは良くあることだが、
そういった事態も防げる。

さらに、私は日本語、主人は英語というバイリンガル環境でもベビーサインは共通なので
これもコミュニケーションの円滑化に役立っている。このおかげかどうかは良く分からないが、
最近のルナは、私がベビーサインなしで日本語で「何か食べたいの?」と聞いても
主人が英語で"Do you want to eat?"と聞いても「い」と答えるようになった。


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